
石川県かほく市にある、子どもたちの笑顔が絶えない場所「かほっくる」。
私にとってこの施設は、映像制作を始めた頃に、初めてPR動画の制作をご依頼いただいた非常に思い出深い場所です。
そんな「かほっくる」に新しくオープンしたテナント店舗「KITO(キト)」の記念すべきプロモーションビデオを、今回制作させていただきました。
今回の映像で挑んだテーマは、屋外から屋内、そしてカフェスペースへと至る、完全ノーカットの「一筆書き」フライトです。
以前、同施設で撮影した際は、機材の制約や電波の遮断といった壁があり、イメージしたスムーズな一筆書きを実現するには多くの苦労がありました。当時、屋内の細かいところに入っていけるドローンはアナログ電波で、ノイズ混じりの画面を見ながら、訓練を積んだパイロットが真剣勝負で飛ばしていました。まだ自分でドローンを飛ばせない私はパイロットにあれやこれやと無理なお願いをしていたのを今でも鮮明に覚えています。
ちょっとした物陰でも電波は途切れるし、バッテリーは2~3分しか持ちません。フルマニュアルのドローンはそよ風でも流されるし、同じ場所にとどまっていることすらどんなに難しいかは体験した人でないとわからないでしょう。
「一筆書きっぽい動画」にするためにずいぶん頭を悩ませました。
しかし、技術の進化は魔法のような変化をもたらします。
今回導入したドローン「DJI AVATA 360」は、ビジョンセンサーやLiDARセンサーによって、GPSの届かない屋内でも驚くほど正確に自機位置を制御してくれます。かつては不可能だった屋内外を一筆書きでつなぐルートも、今では高い精度で、実現することが可能になりました。
私は、言葉や文字よりもビジュアルで思考するタイプ、いわゆる「ビジュアルシンカー」だと思っています。 学生時代、数学の成績はひどいものでしたが、図形を扱う問題だけは大得意でした。立体空間の中で、どのようなルートで飛び抜ければ、その場所の魅力が最大限に伝わるか。それを頭の中で想像し、ルートを設計することは、私にとって最も得意で、楽しい作業です。
今回の動画を通じて伝えたかったのは、施設全体の「繋がり」です。「かほっくる」は全天候型の屋内施設として知られていますが、実は豊かな自然に囲まれた屋外環境も大きな魅力の一つです。 一筆書きの視点で描くことで、爽やかな外の空気から、躍動感あふれるメイン施設、そして新しく誕生した「KITO」が佇むカフェスペースへと、空間がどのように繋がっているかを直感的に感じていただける構成にしました。
コンパクトな機材とほぼワンオペで生み出す、新しい映像をぜひご覧ください。
映像制作の原点であるこの場所で、最新の技術を手に再び物語を描けたことを嬉しく思います。 ぜひ、動画で「かほっくる」と「KITO」の空気感を感じていただき、次は実際の施設でその魅力を体感してみてください。
ちなみにこちらは4年前に作ったかほっくるのPR動画です。
少ない機材で工夫して必死に作ってるのが今見ても伝わってくる・・のは作った人だけかな 笑