
2025/11/28に行った脊椎腫瘍の除去手術が無事終わり、順調に回復しています。この記事を書いている2025/12/10時点で術後の経過は良好で、リハビリに取り組んでいます。
今回は、これまでお伝えしてこなかった「病気が発覚した経緯」と「病気の全容」、そして「これからの活動」について、改めてご報告したいと思います。
発覚した経緯
ことの発端は今年8月末ごろ。ジムでのトレーニングをちょっとだけ頑張りすぎた自覚があり、その後腰に違和感が・・
違和感は痛みに変わり、翌日にはまともに歩けなくなってしまいました。
このような経験は初めてではなくて、「またやってしまった」と思っていました。病院に行ったところで、レントゲン・電気のマッサージ・鎮痛剤処方の3点セットが待っているだけで、結局数日間薬を飲んで待つしかないのは何度も経験済み。
とはいえ居ても立っても居られない痛みに耐えかねて、這うように近くの整形外科を訪ねました。この日はレントゲンを撮り、特に異常が見られずいつもの鎮痛剤コースになったのですが、もともと椎間板ヘルニア持ちだったこともあり、後日念の為MRIも撮ることになりました。MRIの画像から先生が異常を見つけ、CTを撮ってくるようにと言われ、これによって腫瘍が発見されたのです。
実は、その時の腰痛は腫瘍とは無関係で、痛みは数日で収まり体感的には普通の状態に戻りました。しかしこれがきっかけとなって腫瘍の発見に至ったのです。
病名は「脊椎腫瘍」。10万人に1人の発生率という珍しい病気なのですが、これを的確に診断してくれた藤田整形外科の藤田先生には本当に感謝しています。
もし、あの時たまたま腰を痛めなければ、もし市販の痛み止めでやり過ごしていたら、珍しい病気を的確に見抜ける医師にかからなかったら・・ 発見は何年も遅れ、手遅れになっていた可能性が高かったでしょう。
藤田先生は金沢大学附属病院の加藤先生を紹介してくれました。
癌
当初、CTの画像を見た医師(藤田先生も加藤先生も)の反応は「悪い顔ではないな」というものでした。要するに悪性か良性かで言うと良性っぽく見える、という意味です。私もその言葉に期待していたのですが、腫瘍を切り取って調べる検査の結果「転移性の悪性腫瘍(腺癌)」であると告げられました。この時のショックとその後数週間の落ち込みはかなりのものでした。検査は一度にすぐできるものではなく、段階的に進んでいくので、全容が見えない期間が1ヶ月くらいあったのです。世界から取り残されるような寂しさや、家族や周囲に申し訳ないような気持ちやいろいろな感情がごちゃまぜになって、涙もろくなり体重も減りました。これまでで一番「死」を意識した数週間でした。この辺のことは、また別の機会に書きたいと思います。
さて、様々な検査の結果、私の身体には脊椎腫瘍以外の癌は発見されませんでした。かなり詳細に調べて見つからないということは、まだ極めて小さいか、もしくは自然消滅したか、ということです。
診断は「原発不明癌」です。
「他に無いなら良かったじゃん」と素人は思ってしまうのですが、がん治療において「どこから来たかわからない癌」というのはハッピーな状況とは言えないようです。原因が特定できないと対処が難しいのです。
ここでお伝えしたいのは、「通常の健康診断や一般的ながん検診では、この段階で発見するのは極めて難しかっただろう」という事実です。
血液検査や胃カメラ、CT画像からは癌の痕跡が全く見つけられないのです。
もちろんPET-CT(癌を見つける専用の検査)の画像では脊椎腫瘍の存在は明らかでした。しかし自覚症状もない健康な人が、高額で被曝量も多いPET検査を受けるでしょうか?
つまり通常の健康診断や人間ドッグの標準メニューだけでは、私の腫瘍はまず見つからないということです。
だからこそ、「なんかおかしいな」という身体の些細な違和感をスルーしないでください。その小さなサインを専門医に相談することが早期発見につながるかもしれません。
私はスルーしそうになりました。
あのギックリ腰の朝も「このまま寝てようか」と半分くらいは思っていましたし、もしその選択をしたら数日後には痛みが引いて普段の生活に戻り、より深刻な自覚症状が現れるまで普通に暮らしていたと思います。
もしあの日、病院に行かなかったら・・と思うと本当にゾッとします。
悪性腫瘍の摘出
徹底的な検査でも原発巣(大元の癌)は見つからなかったため、「これだけ探しても無いのだから、無いものに怯えていても仕方がない」と開き直ることができました。メンタルも安定し、食欲も体重も戻ってきました。
腹をくくって、さっさと見えている腫瘍を取り除こうと手術に臨みました。
ちなみに私の腫瘍は背骨本体の内部(脊髄)には侵入しておらず、背骨から生えている小さい骨を侵している状態でした。またお腹ではなく背中側に位置していました。一言に脊椎腫瘍といっても背中側にあって(お腹側は臓器や太い血管が集中していてリスクが高く、身体への負担がさらに大きい)、脊髄に侵入していないというのは幸運な状況であったと思います。

手術は金沢大学附属病院の専門チームによって行われ、腫瘍を無事に摘出することができました。術後の数日間は、今まで経験したことのない不自由さを味わいましたが、順調に回復してきています。
これからのこと 免疫と腸内環境
わかっている腫瘍は無事に除去できた現在の私の身体には、少なくとも確認できる癌は存在していません。
「悪性の脊椎腫瘍」「原発不明がん」というなかなかに強烈な病名とは裏腹に、とりあえず放射線や薬物による治療の予定はありません。
(私が決めたのではなく、お医者さんの判断です)
となれば今私がやるべきことはシンプルです。「自身の免疫力を徹底的にメンテナンスすること」これに尽きます。
実は健康な人の体内でも毎日数千個のがん細胞が発生し、免疫システムによって消去されているそうです。
大きく育ってしまった腫瘍を免疫システムだけで消去するのは難しいですが、小さいものなら対応できる可能性があるわけです。
そして今現在私の体内に、確認できるサイズの腫瘍は無いという事実。
もう自分の免疫にフル稼働してもらうしかないじゃないですか!
ではどうするか。
鍵は腸内環境です。
体内の免疫細胞の約7割が腸内に存在している。
これは科学的な事実です。
つまり、腸内環境を整えることは、身体の防御システムの本丸を強化することとイコールなのです。
私は腸内環境の改善をテーマに事業を行っています。
まさかここに来て「腸内環境」に行き着くとは、運命とは不思議なものです。
これからは自らの身体を使った実証実験のような日々が始まります。
もちろん腸内環境だけで全てがうまくいくほど簡単な病気ではないかもしれません。しかし、今できることが自分の仕事とピッタリ重なったのは何かめぐり合わせのようなものを感じます。
今後は、腸内環境を通した免疫力の最大化を自らの身体で実践し、その様子をご報告していきます。
応援いただけると嬉しく思います。