
こんにちは。糀シロップ コージロー 代表の酒師です。
「お腹が空きすぎて、つい勢いよく食べてしまった」 「仕事終わりの解放感から、ドカ食いして後悔する…」
このような経験は、どなたにも一度はあるのではないでしょうか。
もしかすると糀シロップコージローが「ドカ食い防止」のお役に立てるかもしれません。
ヒントは、私自身が商品の開発中に偶然発見したものでした。
長時間、試作品の開発に集中し、何も食べていなかった日のことです。作業も終盤、味の最終チェックのために、小さなスプーンで数種類のシロップをテイスティングしました。スプーンで5杯ほどだったでしょうか。
「さあ、終わったら食事だ!」と意気込んでいたのですが、いざ帰宅してみると、あれほどだった食欲が不思議と落ち着いていることに気づきました。満腹というほどではありません。ただなんとなく失速感というか、「食べるぞ!」という意欲が削がれてしまった感覚でした。普通に美味しく食事はしたものの、お腹が空きすぎて勢いよく食べてしまう、という感覚にはならなかったのです。
この体験から、「スプーン数杯の糀シロップが、予想以上に食欲を穏やかにするのかもしれない」という仮説が生まれました。 今回は、この私のささやかな気づきの裏にある科学的な理由と、毎日の食生活に賢く取り入れる方法をご紹介します。
なぜ、少しの量で満足できるの?糀シロップと満腹感の科学
糀シロップ コージローの甘みは、砂糖を一切使わず、お米と米麹が持つ酵素の力だけで生み出されています。その甘みの主成分は、私たちの体にとって最も吸収しやすい糖質である「ブドウ糖」です。
このブドウ糖こそが、空腹感を和らげる鍵を握っています。
- 素早くエネルギーに変わるブドウ糖 ブドウ糖は、摂取すると速やかに体内に吸収され、血液中の糖度、つまり血糖値を上昇させます。
- 脳の満腹中枢への合図 血糖値が上昇すると、脳にある満腹中枢がそれを感知し、「エネルギーが満たされた」という信号を送ります。
これが、糀シロップを少量摂るだけで、高まっていた食欲が自然と落ち着き、穏やかな満足感を得られる理由です。ブドウ糖は「単糖類」に分類され、それ以上分解する必要がないため、体への吸収が非常に速いという特徴があります。つまり、摂取してから満腹中枢に信号が届くまでの時間が短く、強い空腹感を我慢する時間を最小限にしてくれる、即効性が期待できるのです。
私だけの体験ではありません
初めは偶然かと思いましたが、その後も同じような状況で再現できることが分かりました。 さらに、試食販売会でお客様にスプーンで様々なフレーバーをお試しいただいた後、「少しだけ、お腹が落ち着いた感じはありませんか?」とお尋ねすると、多くの方が「言われてみれば、そうかもしれない」とおっしゃいます。
もちろん個人差はありますが、この感覚は私だけの特別なものではないようです。
ドカ食いを防ぐ、賢い糀シロップ活用法
物理的に少量ですし、実際のエネルギー量は決して多くありません。しかし、「空腹モード」になっている体に、お米由来の質の良いブドウ糖がすっと入ることで、良い意味で気持ちを切り替えるきっかけになるのだと、私は感じています。
この働きを効果的に活用する方法を二つご紹介します。
1. 食事の15分前の新習慣。「食前糀」で穏やかな食事を。
食事の15分ほど前に、大さじ一杯程度の糀シロップをそのまま、または少量のお水などで割って飲んでみてください。 事前に血糖値を緩やかに上昇させることで、過度な空腹感を和らげ、食事中の早食いや食べ過ぎにブレーキをかける効果が期待できます。効果が一時的なぶん、食事の直前すぎず、早すぎない「15分前」がおすすめです。
そして、食事の15分ほど前に糀シロップを摂ることは、食べ過ぎを防ぐだけでなく、もう一つメリットが考えられます。 空っぽの胃に最初に入れることで、糀シロップに含まれるブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群といった米由来の栄養素が、他の食べ物に邪魔されることなく、体にスムーズに届けられるのです。
空腹で栄養を欲している体に、良質なエネルギーと栄養をいち早く届け、食事を健やかに楽しむための準備を整える。食前の糀には、そんな役割も期待できます。
2. 深夜の空腹に、罪悪感のない選択を。
どうしても小腹が空いてしまう深夜。そんな時には、糀シロップを牛乳や豆乳で割った糀ラテはいかがでしょうか。 基本は冷たいままでも十分美味しくいただけますが、もちろん、体を冷やしたくない時やよりリラックスしたい時には、温めても美味しく召し上がれます。やさしい甘さが、心と体を満たしてくれます。 砂糖を使ったお菓子に手を伸ばすよりも、ずっと罪悪感が少ない選択です。さらに、糀シロップは発酵食品ですから、腸内環境にも働きかけてくれますよ。